パラグライダーについて

空を飛ぶスカイスポーツの中で、一番シンプルで簡単に飛べるようになるのがパラグライダーです。上達すれば、風をうまく捕まえて数十キロも遠くへ、数千メートルの高みへフライトすることも可能です。また折りたためばコンパクトになって、背中のザックにしまうことができるので移動も簡単です。特別な身体能力も必要ではありません。楽しみたいと思う気持ちがあれば、老若男女だれでも空を飛ぶことができます。


もともとは、ヨーロッパのアルピニストたちが
登山の降下手段としてパラシュートで降下するようになったことが始まり。
2010年はパラグライダーが生まれてから25年目を迎えます。

今やヨーロッパ、アジアをはじめ世界中で楽しまれているパラグライダー。

パラグライダーで、楽しい空の散歩を始めてみませんか。


空を飛ぶことは、飛行機やヘリコプター、熱気球などいろいろあります。
その中で唯一自分の力だけで空中に浮くことができるのが、パラグライダーです。
ひとたび空中に飛び出してみると、自分の足の下に広がる空間。自分自身が大自然の中でのびのびと浮いている不思議な感覚。ふわふわと空中を飛んでいる感覚と、まさに鳥のように滑空していく感覚が得られます。
うまく上昇気流をとらえて空高く上がると、地球がまるい形だというこが分かります。雲の間を縫うように飛んだり、海に沈んでゆく夕日を追いかけたり…エンジンのない、風キリ音だけを感じながらとんでいると、鳥になった気分になります。
ストレスの多い現代、シンプルなパラグライダーでのんびりと遊んでみませんか。


老若男女、体重の重い人でも軽い人でも、パラグライダーを楽しむのにはやる気があれば十分です。
最近では定年を機にパラグライダーを始められる方も多くいらっしゃいます。
走ったり自転車に乗る程度のことが出来ればそれでOK。スカイスポーツをするのに特別な運動能力は必要ありません。手助けがあれば車椅子の人でも楽しむことができます。ですからパラグライダースクールに集まってくるのは、実に様々な方達です。自分の仕事や年齢の枠を超えて、純粋にパラグライダーを楽しみたい方達の集まりです。


「飛ぶ」からには「落ちる」可能性が全くないとは言い切れません。それはどんなスポーツでも同じです。泳げば溺れるかもしれないし、スキーで滑れば衝突することもあるかもしれません。大切なことは、自分自身の技術レベルを正しく把握し、無理をしないこと。
スクールでは、段階を踏んで無理せず楽しくレベルアップできるJHF公認のカリキュラムを取り入れています。スクールは、「技術」「知識」を伝達し、かつ「フライト環境の整備」「フライト条件の確認」を行い、パイロットの安全を常に守る努力をしています。自然の中でおこなうパラグライダーというスポーツの特性を良く理解し、自然を敬い、仲間との協調を図ることで安全を守ることができます。統計や事故例から見て、事故や怪我をするのは自分の技術を過信したり、正しい知識がないパイロット、インストラクターのアドバイスを無視したパイロットに多いのが実情です。


パラグライダーで飛ぶための装備は、キャノピーという翼と、
キャノピーを体に繋ぐハーネスの2つが基本になります。
それに頭を守るヘルメットや、予備のパラシュート、手袋、靴、フライトスーツなど。

すべての装備を担ぐとおよそ20kg近くになりますが、最近ではかなり軽量なものも出てきているので、約10kgに抑えることも可能でしょう。


パラグライダーに興味を持ったら、まずお薦めなのは体験コースです。
なだらかな丘を使って実際に自分一人で浮遊体験のできる「1日体験コース」と、
ベテランのインストラクターと2人で山から飛ぶ「タンデムコース」、入校する前に体験する「入校体験コース」などがあります。 

体験してみて、将来自分ひとりで飛べるようになりたいと思ったら、ライセンス取得コースに入校しましょう。A級ライセンス取得コース、パイロットライセンス取得コース、クロスカントリー技能取得コースなどがあります。